2022年1月（2歳育成馬情報）

浦河町の吉澤ステーブルにて、BTCの坂路1本を17秒ペースの調教を行なっています。厩舎長によると「引き続き坂路調教を適度に織り交ぜながら徐々に調教負荷を高めて、馬体と体力両面の成長を図っています。終い17秒のメニューにも臆する事なく、軽快な動きでペースに対応できていますよ。乗り込み量が増えてくるにつれて疲れから動きの硬さを示す事がありますが回復が早いので、大きくペースを落とさず、コンスタントにメニューを消化できています」との事です。また、「気性面の悪化はありません。走りへの前向きさも養われています。ただ、以前よりも後方にいる馬の動きに過敏になってきた点と、無駄に力を使う事があるのが成長課題ですね。負荷が高まってきても引き続き飼葉食いは安定しており、馬体のパーツパーツも順調な成長を見せています。今後も徐々に調教ペースを上げながら心身の成長促進に努めます」と話しており、心身ともに着実な成長がうかがえます。測尺は体高157cm（±0）・胸囲177cm（-2）・管囲19cm、馬体重は484kg（+4）です。なお、本馬の姉エコロシルヴィーは2歳新馬で1番人気に推されて4着に健闘しています。また、本馬の父パイロ産駒のピジョンブラッドが2歳新馬（阪神・D1400m）で優勝。父パイロは昨年度にJRAダートサイアーランキング5位、NARサイアーランキング2位となっており、今年度の種付料が50万円増の300万円となりました。さらに、本馬の近親ダノンスプレンダーがポルックスS(OP・1月9日・中山11R・D1800m)で優勝しました。


2021年12月（1歳育成馬情報）

浦河町の吉澤ステーブルにて、BTC内の坂路など各種コースを経験させながら徐々にペースを上げた調教を行なっています。厩舎長は「現在はハロン18秒程度のペースで、終点まで積極的な姿勢で走れています。調教後もすぐに息が整って疲れを見せる事もありませんし、体力や体質面の成長がうかがえますよ。ただし、ハミによる操作で左を向いてヨレる時があるなど、もう少し成長してほしい部分があります」と評しています。また、本馬の気性や馬体面については「基本的には従順で大人しいですが、これから調教が進むにつれてたまに見せる気の強さが表面に出てくるかもしれません。調教ペースが上がっても飼葉食いは安定していて、馬体減りもありません。見た目よりも体重があるタイプですね。ただ、このところあまり体形が変わってきていないので、引き続き馬体の成長を促しつつ運動量やペースを上げていきたいです」と話しています。測尺は体高157cm（+1）・胸囲179cm（+2）・管囲19cm、馬体重は480kg（±0）です。なお、本馬の父パイロ産駒のメイショウハリオがみやこS（G3・阪神・D1800m）を、ミューチャリーがJBCクラシック（Jpn1・金沢・D2100m）を、クインズサターンが道営記念（重賞・門別・D2000m）を制し、さらにクラブ所属馬オリが2歳新馬（福島・D1700m）で優勝しました。


2021年11月（1歳育成馬情報）

浦河町の吉澤ステーブルにて場内角馬場での集団調教を行ない、徐々にハッキング運動の距離を延ばしました。厩舎長が「基礎体力の向上が感じられたので、BTC施設での調教を開始しました」と話すように、その後はBTC内での調教を開始しており、ハロン22秒のキャンター調教を行なっています。厩舎長によると「広いコースに入った当初は少し緊張が見られましたが、すぐに状況を理解し、しっかりと指示に従って動けています。身体の使い方や脚さばきも良化していますし、ハミによる指示への反応も成長が感じられますね。普段の取り扱いでも落ち着きが増して、大人しく従順さが目立ちます。調教がステップアップするごとに、馬体の各パーツも着実に成長してきました。これからもさまざまな内容で経験を積ませながら、徐々に運動負荷を高めていく予定です」との事です。測尺は体高156cm（+1）・胸囲177cm（+2）・管囲19cm、馬体重は480kg（+15）です。なお、本馬の父パイロ産駒のデリカダが2歳新馬（阪神・D1800m）で優勝し、近親シホノスペランツァが2歳未勝利（阪神・芝2000m）で初勝利を挙げています。

2021年8月撮影

2021年6月撮影