04 ミラクルクロス20Miracle Cross 20
2020年3月12日生まれ
牝
/ 鹿毛(生産:川島牧場)



2020年12月
血統表
Pedigree Tableホッコータルマエ 鹿毛 2009 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
---|---|---|---|
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
マダムチェロキー 鹿毛 2001 |
Cherokee Run | Runaway Groom | |
Cherokee Dame | |||
アンフォイルド | Unbridled | ||
Bold Foil | |||
ミラクルクロス 鹿毛 2008 |
フジキセキ 青鹿毛 1992 |
サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ミルレーサー | Le Fabuleux | ||
Marston's Mill | |||
ロイヤルクロス 鹿毛 1990 |
スリルシヨー | Northern Baby | |
Splendid Girl | |||
スタームーン | シヤトーゲイ | ||
ブラツクバトー |
募集要項
Information
入厩予定先
関東・美浦・竹内正洋
総額(総口数)
800万円(200口)
一口価格
40,000円
維持費
3,000円/月(2歳1月より)
保険料
1,280円/年(2歳より)
分割支払い表
支払月 →
申し込み月 ↓
|
20年10月~21年7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 22年1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 分割回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当年10月~1歳7月 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 4,000 | 10回 |
1歳8月 | 4,800 | 4,400 | 4,400 | 4,400 | 4,400 | 4,400 | 4,400 | 4,400 | 4,400 | 9回 | |
1歳9月 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 8回 | ||
1歳10月 | 5,800 | 5,700 | 5,700 | 5,700 | 5,700 | 5,700 | 5,700 | 7回 | |||
1歳11月 | 6,750 | 6,650 | 6,650 | 6,650 | 6,650 | 6,650 | 6回 | ||||
1歳12月 | 8,000 | 8,000 | 8,000 | 8,000 | 8,000 | 5回 | |||||
2歳1月 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 4回 | ||||||
2歳2月 | 13,400 | 13,300 | 13,300 | 3回 | |||||||
2歳3月 | 20,000 | 20,000 | 2回 | ||||||||
2歳4月 | 40,000 | 1回 |
生産・育成の現場から
Report2021年1月(育成情報)
新冠町の川島牧場にて昼間放牧を行なっています。スタッフは「まったくうるさいところがなくてのんびりした性格をしています。放牧地ではボーッとしている事が多いですね。馬群で走り回っても、先頭を走る事はほとんどなく、群れの後ろのほうを仕方なくついて走っているんです。母ミラクルクロスは、ほかの馬との力関係が弱いのに、自己主張してすぐに追いやられるような感じだったんです。そんな姿を見て育ったからか、無用な争いを避けるタイプになったのかもしれません」と分析しています。しかし、母の行動から学習して争いを避けているとしたら、その賢さにより、「ほかの馬より早く走る必要性」も学んでくれる事でしょう。なお、本馬の兄カナシバリが北総ステークス(3勝クラス・中山・D1800m)で8番人気をくつがえす2着と健闘しました。これまで19戦3勝、2着3回、3着2回、掲示板を外したのはわずか5回と堅実な成績を挙げて、6200万円超の賞金を獲得しています。
2020年11月(2020年産当歳募集馬レポート)
川島牧場にて半世紀以上も続くブラックバトー系。ひとつの牝系をここまで繋げられるのは、多くの生産者の憧れでもあり勲章でもある。優秀な競走馬を輩出するという繁殖にとって最も重要な命題をクリアしていかねば、この長い歴史は続かない。トウカイテイオーを追い詰めたシャコーグレイド、最低人気で日経賞を勝利し世間をあっと言わせたテンジンショウグン、順調に使えないハンデがありながらついに新潟記念を制したブラックスキーと、話題と実力を兼ね備えた馬たちが多数この一族から生まれている。思えば、当クラブ所属で4勝しG1にも駒を進めたサムライハート産駒ローレルブレットもこのファミリーであり、その懐の深さはまるで牧場のある節婦の海のように恵みあふれるものだ。ブラックタイプを見ていただければわかるが、主だった産駒は皆ミドルディスタンスを得意としている。中距離を先頭で駆け抜けるには、エンジンとなる心臓、内臓の丈夫さ、ボディと背中の良さを支える骨格と走る源であるヨロの強さがバランスよく必要となる。「とても大切にしている牝系」と語る川島社長は長年たゆまぬ努力を繰り返して母系の神髄をとらえ、その長所を維持し発展させている。その血統を受け継ぎ、広げていく宿命を持って生まれたのが本馬だ。長い胴を持ちながら一切頼りなさがなく、よく発達した半腱半膜様筋はこの血統ならではの末脚を予感させる。薄い皮膚は新陳代謝が良いからであり、そのような馬は競走中に効率よく発汗し、体全体をラジエーターのように冷却してバテずに走り切ることができる。半姉カナシバリはダート中距離を中心に3勝しており、牡牝混合のリステッドレースであるブラジルCでもあとほんのわずかで掲示板という高い競走能力を示している。本馬は父がダートの絶対王者として君臨したホッコータルマエであるから、より中距離色が濃厚になった。歴史ある牝系に正統派チャンピオンが配された盤石の布陣で臨む先には、記憶に刻まれる栄冠があるだろう。
2020年9月(解説)
「当牧場ではとても大切にしてる牝系なのです」と川島社長。ブラックスキーやシャコーグレイド、テンジンショウグンなどを送り出したブラツクバトー系で、現役活躍馬カナシバリの半妹。当クラブで活躍した4勝馬ローレルブレットがブラックタイプの遠いところに載っていることに母系の優秀性がにじみ出ている。「この血統らしい皮膚の薄さと、発達したヨロ肉を持っています」と川島社長。「牝馬が生まれてもファミリーを広げられるように」と選ばれたのはホッコータルマエだ。その期待どおりに同馬は8月16日現在のNAR2歳サイアーランキングでサウスヴィグラス、シニスターミニスターに次いで3位。もちろん、新種牡馬に限れば堂々の首位だ。現役時代はチャンピオンズカップに勝ってJRA最優秀ダートホースに選出されたほか帝王賞2勝、東京大賞典などJpn1競走を9勝。ヴァーミリアン、エスポワールシチーが持っていたG1/Jpn1の日本最多勝記録を塗り替えたほどの砂の申し子だ。特筆すべきは同日現在で勝ち上がった11頭のうち7頭がデビュー戦を飾っているところで、華々しい未来が垣間見える。本馬にかかる期待も膨らむばかりだ。