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フィニッシュムーヴ(ウーマンインレッド19)スペシャルレポート

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良血、そして好馬体のフィニッシュムーヴが、デビューに向けて着実に階段を登っている。「こちら(グランデファーム)に移動してきたのは昨年の秋ですが、その第一印象は見所のある馬、面白い所がある馬ということでした。それに、この馬は配合も良いですしね」と話してくれたのはグランデファームの衣斐浩代表だ。

父はホッコータルマエで、母はステイゴールド牝馬のウーマンインレッド。言うまでもなく、アイビスサマーダッシュにおいて3年連続連対中のライオンボス(父バトルプラン)の弟という血統だ。ここでは詳述を避けるが、衣斐氏が言うところの「配合が良い」とは、単に「重賞勝ち馬の弟」というだけではなく、血統表全体の構成が素晴らしいということ。本馬の配合は5代アウトクロスながらも、少し視野を広げれば、日本の年度代表馬アーモンドアイや英国ダービー馬エルグランセニョールらの祖ともなっている名牝セックスアピール6×6。さらに英国三冠馬ニジンスキー7×4、米年度代表馬ボールドルーラー7×6・6のクロスが確認できる。兄ライオンボスが米国三冠馬セクレタリアト5×5とスピードを強調した配合だったことを考えると、母に内在する血統レベルの高さと多様性がうかがえる。

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ただし「生まれたのが5月17日と遅いことも影響していると思いますが、ほかの馬に比べると心身の成長がややゆっくりだったのと、入厩当初からレポートで報告してもらっているように蹄の形に不安があったので、しっかりとケアをしながら進めてきました」とのこと。期待の大きさとは裏腹に、もどかしいくらいにゆっくりとした調教メニューが組まれていたのは、そんな理由があったからだ。しかし、その甲斐あって、8月に入ると浦河町のBTC軽種馬育成調教センターの屋内坂路で好時計を連発。ほかの育成牧場主任者からも一目置かれるような存在に成長している。

だが、こうした現状でも同ファームの中根博司マネージャーは「速い時計を出せるところまでは来ましたが、まだ全体の乗り込み量が不足しています。牡馬としては食が細い方でもありますので、これからも馬の体力、馬体重に注視しながら距離を延ばしていきたいと思います」とやや慎重な構えを見せている。これも期待の高さ、合格レベルを高く設定している故か。

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この日の調教パートナーは満田英樹さん。グランデファームの創成期を支えた名ライダーで、かつてローレルゲレイロ(JRA賞最優秀短距離馬)の調教パートナーも務めていたキャリアを持つ。馬の世界から離れていた時期もあったが、晴れて復帰。衣斐社長が、その手腕も含めて全面的に信頼を寄せているスタッフのひとりだ。「(速い時計を維持したまま)距離を延ばしていく」という中根マネージャーの指示で、今回課せられたメニューは3ハロンからのラスト13-13。8月に入ってから12.7-12.4というスピード調教をクリアしており、北海道で行う調整としてはいよいよ最終段階に入りつつある。

「フィニッシュムーヴは、併せると動いてしまう馬。だけど、馬が走りたいように走らせるのでは鍛錬になりません。馬に負担をかけない程度にストレスを与えながら走らせたい」と話していたとおり、ギリギリの範囲で馬に手綱を譲りながら、ピッチを上げる。最初の1ハロンは15.1秒でほぼ予定通り。その後はピッチを上げながら最大傾斜角度5.5%の屋内坂路を駆け上がる。手綱は持ったままだが躍動感あふれるフットワークが場内モニターに映し出され、計時されるハロンラップは「13.6」「13.4」。ほぼ予定どおりの時計でフィニッシュした。戻ってきたときには、すっかり息が整っていたことから、まだまだ余力があったことがうかがえる。

「どうしても兄ライオンボスのイメージがついて回ると思うのですが、ホッコータルマエ×ステイゴールドという本馬は、兄とは少し違うタイプだと思います。この馬は短い距離を一気に走りぬくような、そんな競走馬にはならないと思う」ときっぱり。名繁殖牝馬ウーマンインレッドから生まれた同馬は、ライオンボスの弟であると同時に、ジャングルポケット産駒で障害競走1勝含め2000m以上の距離で4勝をあげているキークラッカーの弟でもあるのだ。

こうした動きを他馬の背中から確認した中根マネージャーは「今日の動きそのものは、満足がいくものでした。ゲートも問題ない馬ですから、あとはさらに距離を伸ばす中で時計を詰めていければ、自信を持って送り出すことができます」と笑顔を見せる。

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本馬の父ホッコータルマエは2014年のJRA賞最優秀ダート馬で、2013~2015年のダートグレード競走特別賞馬。チャンピオンズカップはじめ東京大賞典(2回)、帝王賞(2回)JBCクラシックなど、足掛け5年で獲得したG1/Jpn1タイトルは当時の史上最多勝となる「10」をマークした。種牡馬としても、その輝かしい実績が評価されて人気爆発。2020年にデビューした初年度産駒も順調に勝ち上がってNARファーストシーズン・チャンピオンサイアーとなっている。デビュー戦を楽勝したレディバグ(牝・母父ダンスインザダーク)は牡馬を相手に兵庫ジュニアグランプリ2着のあと端午S 2着、青竜S 2着と高いレベルで堅実な成績を残し、古馬2勝クラスを楽勝。ホッコーハナミチ(牡・母父タニノギムレット)もハンデ戦だったとはいえ古馬2勝クラスの特別戦をレコード勝ちしている。また、地方競馬においてもモリノオーシャン(牝・母父アグネスデジタル)がホッカイドウ競馬の2歳重賞ブロッサムカップで勝負強さを見せ、ダイセンハッピー(牡・母父ジャングルポケット)は名古屋競馬の2歳重賞ゴールドウィング賞を早め先頭から押し切っている。またギャルダル(牡・母父ネオユニヴァース)は東京ダービー2着で、ディアリッキー(牝・母父スペシャルウィーク)は東京2歳優駿牝馬3着のあと東京プリンセス賞2着。産駒は中央、地方ともに距離延びて頭角を現してくるタイプが多いようだ。

こうした現状に、衣斐社長は「フィニッシュムーヴは、その第1印象から良い馬だと感じていましたし、そのイメージどおりの成長曲線を描いてくれています。この馬の1番良いところは身体の使い方。無駄がないから、走るフォームがとても綺麗なのです。大きな期待を持っていますし、それに応えてくれる馬だと思います」と順調な仕上がりに目を細めている。

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