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ヴォードヴィル(ストームイメージ20)スペシャルレポート

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お盆も明けて、トンボが飛ぶ姿や朝晩の涼しい風に秋が近づいてきているのを感じる8月の終わり。鳥取県伯耆町の大山ヒルズでデビューに備えて調教を進める「ヴォードヴィル」が本稿の主役だ。北海道・浦河のチェスナットファームから移動してきて1カ月強、中竹和也厩舎へ入厩する前の最終調整に入ったヴォードヴィルを取材した。

当日のレポートをする前に、ヴォードヴィルの血統面についておさらいしたい。父ルーラーシップは、G1菊花賞を制し種牡馬入りしたキセキ、豪G1コーフィールドCを制したメールドグラースのほか、京都記念・AJCCとG2を2勝したダンビュライトや今年の七夕賞を制したエヒトなど多数の重賞勝ち馬を輩出。本馬と同世代の2歳馬たちも既に6頭がJRAで勝ち上がっている。母は東海・名古屋で1勝を挙げたストームイメージ。祖母のスーパードレスは2戦目の未勝利戦でレコード勝ちすると、勢いそのままにG3・函館3歳Sを3着、G3・ファンタジーSを2着、G1・阪神3歳牝馬S(現阪神ジュベナイルフィリーズ)でメジロドーベルの3着と重賞で好走した。

さて、鳥取県米子市内から伯耆富士とも呼ばれる大山を目指して出発。夜中に激しく降り続けた雨こそ止んだものの、大山も姿を消すほどの雲と霧が立ち込める中、目的地の大山ヒルズに到着した。先日お披露目されたばかりの三冠馬コントレイルの馬像が、事務所前で出迎えてくれた。当日のヴォードヴィルの調教は8時30分頃からと言うことなので、早速ヴォードヴィルの馬房へ向かうと、調教パートナーの太田さんによってテキパキと準備が整えられていた。カリカリするようなところを見せない従順な姿、パートナーとの信頼関係を窺わせる。

調教を共に行う僚馬と厩舎回りを歩いた後に、馬道を登ってダートコースへ向かっていく。それに帯同する形で、筆者もコースを見渡せる監視塔にスタンバイした。大山ヒルズの調教は1周800mのダートトラックと、同じく800mの坂路をメインに使用していて、坂路コースには終点がなく、そのままトラックコースへ繋がっているのが特徴だ。そのため、馬たちは800m登ってきた勢いそのままにコースを1周して調教を終えるような調教も可能である。

2頭でダートコースに入ったヴォードヴィルは外めを回りながら、常歩からダクに移す際にも騎乗者からの指示に従順に反応し、リズム良く軽快な足どりが目を引いた。ダートトラックを2周キャンターで走った後、坂路を15-15で強めに駆け上がる。その様子を撮影しようと意気込んだのだが、霧がコースに立ち込めてコースを1周するごとにどんどん目の前が真っ白になっていく。その様子を見ていた大山ヒルズの齋藤ディレクターは苦笑しながら「山の中にある施設だから霧が出ることはあるけども、こんなに凄いのはなかなかないよ」とおっしゃっていた。写真をご覧になっていただけるとその雰囲気が伝わってくるかと思うが、調教をしている側も同じ視界ということを考えると、人馬ともに度胸の良さがあると感心した。

当場への移動当初のコメントにもあったが、環境の変化によるストレスや移動の疲れなどは無かったものの、移動に向けて増やした馬体は減ってしまったので、まずは体力を取り戻してさらに成長を促す必要があると判断された。トレッドミルや乗り運動で体力面の強化に重点をおいて調整され、ヴォードヴィルはひとつずつ課題をクリアしてきたので、坂路調教も行えるようになったという。毎日の調教は、トレッドミルを使ってさらに運動量を増やす日もあるなど、その日の馬の状態に合わせてフレキシブルに調教メニューが作られている。今はまだ息遣いが物足りない部分があるので、ダートコースで長めに4周乗ったりしながら週に2回坂路を使って調教するのがベースになっているのだが、取材当日の動きからも、大山ヒルズでしっかり教え込まれてきたことが身になっていると感じられた。齋藤ディレクターもその手応えを感じているようだ。その上で入厩時期についても聞いてみたが、このまま順調に進んでくれれば9月の中旬にトレセンへの移動が見えてくるのではとのことである。すぐに競馬に使えるような状態でトレセンへ送り出すという意識で調教を進めており、比較的強めのメニューで毎日乗り運動が行われている。今回の調教で併せた相手も既にデビューして勝利をおさめた馬であるそうだ。ノースヒルズの所有馬のうち、成長の早い馬は1歳の夏頃に北海道から大山ヒルズへ移動してきて調教を進めているという。そのような相手と日々トレーニングができるのも、ヴォードヴィルにとってはプラスに働くことだろう。

会報誌未公開画像

調教を終えたヴォードヴィルがきれいに洗われているの見ると、太田さんに身を預けるような従順さを出していた。蹄に詰まったチップなどを取り除くときも合図されるとスッと脚を上げるし、イタズラするようなこともない。調教ではピリッとした動きをするのだが、オンとオフの切り替えがはっきりしているらしく、この辺りも本馬の良いところだ。変にカッとなることもないので、同父の活躍馬同様に競馬での距離対応に融通がきくタイプになりそうだと齋藤ディレクターからコメントをいただけた。今後、トレセンへ入る直前には、さらに速い調教が行われることになるが、ヴォードヴィルならばそれも乗り越えてデビューへ歩を進めてくれるだろう。競馬場で会う時にどんな風に成長を遂げているか、今から楽しみでならない。

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