①フルマークス24 放牧地を疾走する本馬を見つめつつ、松浦牧場社長が「どんどん馬が良くなってきているでしょう?」と満足げな笑みを見せた。「背中に伸びが出てきて、バランスの良い馬体成長を見せています。これまでの成長曲線からすると、これからもっと良くなってきそうだと感じています」という言葉通り、わずか2カ月前に撮影した写真と見比べても、均衡を保ったままでより一層たくましくなっている。たたずんでいても充実ぶりが見てとれる筋肉は、走るとさらにくっきりと盛り上がって、見る者の目を奪うほどだ。「馬体から推察すると距離持ちもしそうですし、気性面の我慢ができれば長めの距離を走れると思います。芝コースで通用しそうなスピード感もたっぷりですね」と期待を寄せている。たしかに、美しいフォームで走りだすと、素晴らしい加速を見せてくれた。真夏の日差しを受けて際立つ毛ヅヤからは、酷暑をものともしない体調の良さがうかがえる。社長は「馬体が丈夫だし成長も早めなので、早期デビューを狙えると思います。ドレフォン産駒はクラブとも相性が良いので期待しています」と総括してくれた。 募集馬情報ページはこちら 出資予約ページはこちら
③ドナテッラ24 馬群を縫うように走りはじめた本馬が、実に軽やかに、かつ楽々と加速する。村上欽哉牧場社長が以前から評していた前向きな気性は、今も顕著だ。「前進気勢が強いので、レースでも前へ前へと進む動力となってくれるでしょう」と社長が目を細めた。俊敏な身のこなしや素軽い脚さばきも健在であり、ターンするときは馬体が傾くほどだが、まったく危なげないコーナリングで体幹の強さもうかがわせる。また、馬体の充実も目覚ましい。社長によると「今年は春先から夏場にかけて気温が上がるのが早かったので青草の伸びが早く、質もすごく良いです。それをたっぷり食べ、しっかり運動する事で、全身の筋肉が発達して丸々としてきました。うまく成長してくれています」との事だ。良質な青草の摂取は肉体に加えて精神面にも良い影響を及ぼしているそうで、「冬期は少しソワソワしている面がありましたが、青草をたくさん食べられるようになった事で満足しているのか、とても落ち着きが出てきました」という。心身ともに健やかな成長を見せる本馬が、いずれどんな完成形を見せてくれるか、楽しみでならない。 募集馬情報ページはこちら 出資予約ページはこちら
④ナスカ24 1歳の春から秋にかけて、若駒は目覚ましい変化を見せる。この夏、新冠橋本牧場社長は「背丈は普通ですが、身体に幅が出てきて腰が高くなっています」と評していた。そして今、「それからも素晴らしい成長力を見せています。やや遅生まれですが、すでに十分な馬格があります」と笑みを浮かべる。「とくに背が伸びていますが、それでもまだトモ高な体型なので、これからさらに成長します。現状では前駆が発達している感じで、これから後肢がどんどん充実してくるでしょう。これはルーラーシップ産駒によく見られる成長曲線なのですが、この仔もその通りに育っています」と具体的に教えてくれた。以前に撮影した写真と見比べてみたが、本当に同じ馬なのかと驚くほど、大きくたくましくなっている。そして充実した馬体をフルに使って放牧地を走りはじめ、ド迫力のギャロップを披露してくれた。社長が「成長過程で体型が変化していくタイプは馬体が大きくなりますし、腰幅がある骨格からすると、後躯も大きくなってきそう。ますます楽しみです」と期待を寄せる本馬。今後の成長ぶりもぜひご注目いただきたい。 募集馬情報ページはこちら 出資予約ページはこちら
⑤アフリカンピアノ24 放牧地に赴くと、見慣れぬ人間に興味津々の本馬が仲間と並んで歩み寄ってきた。皆の脚の運び、首の角度や表情までそろっている様子がほほ笑ましい。一転して、思い思いに走りはじめるとそれぞれの個性が際立つ。持ち前の柔軟さを感じさせるしなやかなフォームに力強さが加わっており、飛んだり跳ねたりしながら走る様子からは、強靭なバネもうかがえた。何より驚いたのは、もともと恵まれた馬格が、ひとまわりもふたまわりもたくましくなっている事だ。村上欽哉牧場社長も「馬体のコンディションが常に素晴らしく、理想的な成長を見せています。放牧地の土の状態が良くて窒素が充実しているので、ケンタッキーブルーグラスの伸びが良く、馬が良い意味でしっかりと太ってくれています」と満足げに教えてくれた。本馬を管理予定の杉山(晴)師とともに「ダートかな、芝かな?」と楽しみつつ見守っていると以前に話していたが、「身体が大きくなるにつれ、ダートを得意とするような馬体に見えてきました。これから育成に入って引き締まったらどう変わってくるのか、楽しみです」と、期待を膨らませている。 募集馬情報ページはこちら 出資予約ページはこちら
⑨ウーマンインレッド24 アイビスサマーダッシュで1勝2着2回など活躍したライオンボスやJRA4勝のキークラッカーを送り出した母ウーマンインレッドのラストクロップが本馬だ。対馬裕也氏は「しばらく産駒がとれず、3年ぶりに無事に生まれたのがこの仔です。待ちに待った待望の仔であり、そして母の最後の産駒になりました」と感慨深げに話す。その視線の先にいる本馬は、仲間たちが相撲をとったりお互いをグルーミングしているなか、落ち着いたクールな表情を見せていた。裕也氏は「一言でいえば大人しい性格です。放牧地でも、どちらかというとおっとりとして争いを好まないタイプ」と評する。アスリートらしいスレンダーな馬体が印象的で、無駄肉が付かない体質なのかもしれない。裕也氏は「父トゥザワールドも大きな馬ですが産駒はそれほど大きくなりません。この仔も、兄ライオンボスほどは大きくならないと思いますが、十分な馬格があります。父は短い距離で走る産駒を出しているので、この仔も兄と同じように短距離馬になるのかもしれません」と推測している。兄に追いつき、追い越すような活躍が期待される。 募集馬情報ページはこちら 出資予約ページはこちら
⑬レッドミモザ24 杵臼牧場スタッフは、父エフフォーリアの名にちなんで本馬を「エッフ」と呼んでいるそうだ。社長は「父の初年度産駒なので傾向は未知数ですが、父自身は仕上がり早のタイプでした。母系はゆっくり仕上げたほうが良績を挙げている傾向なので、両者が合わさってちょうど良い成長になってくれればと思います」と話す。さらに「穏やかな性格で手がかかりません。会員さんの見学でも動じることがなく、お利口さんです。表情はキリッとしていますが、人間が大好きな、可愛い性格ですよ」と教えてくれた。放牧地では、本馬のボリューミーでピカピカの毛ヅヤを誇る馬体がひときわ目立っている。社長が「このところ、胴が伸びてきました。母より脚長な体型で、現状では腰高なのでまだまだ前が大きくなりそうです」と話していると、放牧地から大きな声が! 「あれはエッフですね(笑)。馬体に加えて、いななく声もボリュームがあって非常にパワフルです」というスタッフの説明に、思わず笑ってしまうほどの声量だった。馬体・いななき声・動きのすべてがパワフルな本馬なら、レースでもパワフルな走りを見せてくれるに違いない。 募集馬情報ページはこちら 出資予約ページはこちら